はっきりいって…調子に乗ってました…。安全運転をモットーとしていたつもりだったのですが、何がどうなったのか、壮絶に転倒してしまい、血だらけになって大切な前歯が欠けてしまったのです。あまり日記的な記事は書かない私ですが、今回は自らへの戒めの意味でも記録しておくことにします。
モットーは「安全に乗る」だったはず
私はビビリだ。だからロードバイクにも「怖い」というイメージを抱いていた。実際に乗り始めてみてもその怖さは払拭されず、そのスピードだったり、前傾姿勢だったり、足が地面につかないことだったり、私にとってロードバイクは怖くて危険な乗り物だったのだ。それもあって、ロードバイクに乗る時はコレでもかってくらいに安全対策をしていた。Google マップで安全な道を徹底的に調べるようにして、できるだけ路側帯の狭い道路は走らないようにしたし、見通しが悪かったり、交通量が多い場所ではママチャリにも抜かれるくらいのスピードしか出さないようにしていた。
嘘でもなんでもなく、それは今も変わっていない。自動車・歩行者との接触やスピードの出しすぎなどには十分に注意して、危険と感じるようであれば歩道徐行に退避するなど、ロードバイクに乗り始めてから2年弱の現在でも極力安全に走るように努めていた。が、驕りや油断がなかったかと言うと自信を持って「YES」とは答えづらい。車道を走ることに慣れてきていたし、急いでいる時は車道である程度のスピードも出すようになっていた。
踏切で急いで大転倒!血だらけの大惨事に!
驕っていた私に訪れた大惨事とは自動車との接触ではない。一言で言うと「スリップ」だ。そう、私は壮絶に滑って転倒した。シチュエーションはこうだ。踏み切りを渡ろうとしたところ、少し長めの踏切だったため途中で遮断器が降り始めてしまった。ゆっくりと走行していたのだが踏切の音に焦ったのか、降り始めた遮断器が目に入ったのか少しスピードを出してしまった。ご承知の通り、遮断器は対角線に降り始めるようになっている。降り始めた遮断器を通過するには斜めに走行する必要があるのだ。ある程度のスピードで開いている遮断器を目掛けて斜めにハンドルを切ろうとした…。間髪入れずに顔面に大きな衝撃を受けた。
誇張でもなんでもなく、本当にこんな感じだった。ハンドルを切った瞬間に顔に痛みを感じた。何が起こったかもわからず、当然受け身もとれない。コンクリートの地面に顔面を大きく打ち付けた。それでも踏切の中での転倒であることと、遮断器が降りてしまっていた事は瞬時に判断できた。自転車を引きずりながらとにかく無我夢中で遮断機をくぐり抜けた。口の中に強烈な違和感を感じながら。
吐いても吐いても出血が止まらない!
踏切の外に出て安全を確保すると、口の中に液体が溜まっていることに気づいた。とりあえずそれを地面に吐いてみる。案の定、真っ赤だ。それと口の中の感覚がいつもと違う。なんだかスカスカな感じ。これはもしかして前歯根こそぎいったかも…なんて最悪の状況を考えていると、軽自動車が私を追い越して停まり中からオバちゃんが「大丈夫!?」と降りてきてくれた。どうやら一部始終を見ていていてたまらずに声をかけてくれたらしい。本当に申し訳ない。
テンパった私は第一声で「オレの顔、どうなってます?」と聞いていた。この時はどこから血が出ていているのかを理解できていなかったからだ。「血が出てるよ!」とオバちゃん。「歯…あります?」と恐る恐る聞く。「ちょっと欠けてるみたい」。ここで携帯カメラのセルフィー撮影モードで自分の顔を写してみた。大きく腫れた唇と、そこから出続ける赤い液体、そして斜めに3分の1程度欠けた前歯が写った。欠けたのはコレだけか…。確かに舌で触ってみるとちゃんと他の歯は生きているようだった。そんな感じでオバちゃんからの問いかけに答えていると少しずつ落ち着きを取り戻した。出血はどうやら上の唇からのようだった。決して歯が折れて出血しているわけではない。幹部が大体わかったのでタオルで止血しながらロードバイクを押して自宅まで歩いた。自宅に帰り、歯が折れた時の処置を調べる。とにかく歯医者に行って応急処置をとのことだった。幸い行きつけの歯医者が土日も診療していたので処置してもらうことができた。
改めて「安全に乗る」を意識すること!
正直、初めて感じる部類の恐怖だった。出血もそうだが、特にスリップから画面を強打する瞬間までのラグがなかったこと。受け身をまったく取れなかったことが怖くて仕方ない。だって倒れ方が違ったら死の可能性もあるということじゃないか。こんな風な転倒は怖くて仕方ない。それからしばらくその恐怖は抜けずにロードバイクに乗ることができなかった。まあ、衝撃でハンドルが信じられないくらいに曲がってしまったということもあるが…。
それでも私はロードバイクに乗らなければならない。我が家の土日のマイカーは息子の習い事のために使われるからだ。土日の私の足としてロードバイクは必須の移動手段ということなのだ。ではこの恐怖心をどのように払拭したら良いのか。それは、「より安全に乗る」しかないだろう。前述の通り、ロードバイクに乗り始めた当初はこれでもか、ってくらいに安全運転を意識していた。その時の意識を今一度徹底し、この恐怖と引き換えに驕りや油断の類は一切捨てることにする。
- どんなに急いでいてもスピードは出しすぎないこと
- 強引な交差点/踏切通過はしないこと
- 黄色信号は「進め」ではく「止まれ」であるということ
- スリッピーな路面や段差は極力回避すること
- 歩道を徐行することを選択肢として持ち続けること
- ロードバイクで死ぬこともあるということを忘れないこと
これらを意識してロードバイクに乗っていくことにする。だから先輩ローディの皆様やドライバーの皆様、クソ遅いスピードで走っているロードバイク乗りがいたとしても煽ったり笑ったりはしないであげてください。そんなロードバイク乗りはスピードよりも安全を重視して走っていると思いますので。
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