ロードバイクを購入する前は立てて止めるためのスタンドは必須だと考えていた。私はレースやサイクリングロードを走ることをメインの目的としておらず、あくまでも街乗りで移動する手段としてロードバイクに乗っている。となるとどうしても目的地や途中のコンビニなどで立てて止める必要があると考えていたからだ。
予定よりも早く、急遽ロードバイクを購入することになったため、購入当時はスタンドは取り付けなかった。その時の予算を優先したというのもある。が、ゆくゆくはきっと取り付けるだろうとこの時はまだ考えていた。ロードバイク:Momentum iWant R-1を購入して早3ヶ月を迎えようとしている。だいぶ乗り慣れてきたこのタイミングにて、ロードバイクにスタンドは必要か?を改めて考察してみる。
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3ヶ月間で自転車を停めたシチュエーション
この3ヶ月間、自分としては可能な限りロードバイクに乗ってきた。それはもう乗っていて楽しくて楽しくて仕方なかったためである。諸先輩方からすればまだまだわずかな走行距離ではあるが、ここまで乗ってきた中で自転車を停めなければいけなかったシチュエーションでのスタンドの必要性をひとつずつ振り返っていこう。
自宅のベランダ
ロードバイクの保管は自宅のベランダである。ベランダにはエアコンの室外機が置いてあり、それに立てかける形で置いている。室外機横にちょうどいいスペースがあるためだ。自宅ということである程度融通は利くので、ここではスタンドの必要性は全く感じない。
コンビニなどの小型店舗
移動していると喉が乾くのでコンビニに立ち寄ることが多い。駐車できる状況というのはそれぞれのコンビニで異なる。電柱や柵などがあるようなコンビニであればそこに立てかけられるので全く問題なし。が、そんなものがないコンビニがある。そんな時はコンビニの壁面代わりのガラスに立てかけて止めるようにしている。たいていのコンビニの本棚の外側あたりだ。最悪はここに停めることが可能なので、コンビニにおいてもスタンドの必要性は感じない。
イオンなどの大型ショッピングモール
嫁さんのお遣いでショッピングモールに乗っていくことがある。コンビニとは違い、きっちりと自転車用の駐輪スペースが設けられていることが多い。そこには柵だとか1台1台停めることが可能な設備がほぼ確実にあるため、スタンドなしでも駐輪することは可能だ。柵などに先約がいることも多いが、イオンクラスになると駐輪場も広いのでここまで困ったことはない。よってショッピングモールでも不便さを感じはしない。
自転車ショップなどの中型店舗
私が自転車アイテムを見に行ったり買いに行ったりする実店舗はイオンバイクかあさひサイクルである(Y'sロードは通勤先の近くなので、電車+徒歩でいく)。イオンよりは小さく、コンビニよりはやや大きめといった具合の店舗たちだ。どちらかというとコンビニでの駐輪に近いかもしれない。まずは柵や電柱を探し、なければ壁系に立てかけるといった形だ。私がいく2つの店舗では駐輪場所に困ることはなく、ここでもスタンドの必要性は感じない。
走行中、急に停まる必要が生じた時
走行中に急遽自転車を停めなければならくなったことが2回ある。1回目はチェーンが外れた時で2回目は携帯用ポンプが落っこちた時だ。チェーンが外れた時はガードレールに立てかけて復旧作業をしたし、携帯用ポンプが外れた時は電柱に立てかけてポンプを拾いにいった。状況が都度変わるので、今後困らない、とは言えないが今のところはスタンドなしでも困っていない。
駅
目的地の途中までを自転車で行って、途中から電車乗るという機会がある。その場合は当然駅の駐輪場に停めるわけなのだが、スタンド無しでは停められないような駐輪場も中にはあった。ブラブラしているとたいてい1台1台ロックがかかるタイプの駐輪場が見つかるのだが、これがない場合も想定される。ましてや駅となるとコンビニなどとは異なり長時間適当な場所に止めていると放置自転車とみなされ撤去の可能性も生じてしまう。駅まで行く機会が現状は数が少なく、特定の駅であるため駐輪可能な場所を見つければ事なきを得る。今後いつかは問題に直面するかもしれないが、現在のところはまあよしとしよう。
メンテナンス作業時
メンテナンスといっても大したことはしていないのだが、空気を入れたり、ボトルゲージや携帯用ポンプを取り付けたりくらいはしている。この時は正直「スタンド欲しいなあ」と思うことがある。立てかけだとやっぱり作業がしにくく、特にタイヤ周りを触る時にはややイラっとする。が、ここでいうスタンドは駐輪するためのスタンドではなく、メンテナンススタンドだ。よって、今回とはやや話がずれるので対象からは外した方がいいかも。
結論。なんだかんだでスタンドは不要!
と、ここまで考察してみたがこれまで私はスタンドなしで困ったことはないと結論づけることができた。なんだかんだで立てかける場所ってどこかにあるし、最悪地べたに寝かせてしまってもいいわけである(もちろん違法行為や迷惑行為にならないように注意しています!)。
ロードバイクの最大の魅力は「軽い」ということだ。軽いが故にスピードが出て、疲れずに長く乗れ、独特の浮遊感も味わうことができる。そりゃああるにこしたことはないのかもしれないが、なくても成立するアイテムを保険的に取り付けて、その「軽さ」を犠牲にしてしまうのはもったいない。そう、ロードバイクにとってのスタンドはあると便利だがなんだかんだで不要なものという位置付けでいいのではないだろうか。
というか「軽い」からこそ立てかけておくことも可能なんだと思う。これがママチャリ・シティサイクルほどの重量があれば、立てかける場所までの容易な移動が難しいし、立てかけられたとしてもその重量でズルズルガシャーンと倒れてしまうリスクも生じてしまう。ロードバイクの軽さが立てかけて停めることを可能としているのだ。
ただし、これは週一である程度自由気ままに街乗りできる私の場合であるということだ。例えば学校や会社などに乗っていく場合で、立てかけられる場所がないといった状況下においてはスタンドは取り付けるべきだと思う。状況や用途によって「軽さ」をとるか「スタンド」をとるかの判断をすればよいのではないだろうか。
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