夏は暑い。もうこれは日本に住んでいる以上は如何ともしがたい問題だ。抗うことはできないので、この時期はジョギングする時も暑さと向き合って走っていくしかない。
暑い時期は尋常じゃないくらいに心肺がキツい!
ジョギングを始めたのが一昨年。始めた年の夏にはあまり感じなかったのだが、昨年のこの時期は走ることが正直嫌になるくらいに辛かった。今年も同じだ。いつもと同じペースで走っているのに簡単に息があがり、それ以上のスピードに上げることができなくなる。最初は体調でも悪いのかって思っていたが、どうやらそれが原因でははないらしい。きっと原因はこの猛暑にあるとアタリをつけた。
さらには心肺が苦しくなるということは心拍数が上昇しているのではないかと。そこで私は心拍数を計測することができるAppleWatchを使って暑い時と涼しい時のジョギングとで心拍数を比較してみることにした。本当にこの苦しさの原因は暑さなんだろうか?
AppleWatchで心拍数を計測してみた結果
今年の夏は変な陽気であり、酷暑と言えるくらいに気温が猛烈に上昇したかと思えば、お盆の時期には30度を切るくらいの関東の夏にしてはやや涼しくもなったりした。比較対象の期間が空いてしまうと、体調など気温以外の要因も影響してしまうため、この短期間での気温の変動は今回検証する上では非常に良い条件となった。
気温30度での7kmランの結果
まずは気温30度の日に走ってみた。私は夜間にジョギングするので日中に比べると気温は下がる。それでもこの日は最高気温が35度を超える猛暑日であったため、夜になっても気温は下がらずAppleWatchの気温は30度を記録していた。
1.0 km 06:01 min/km
2.0 km 05:19 min/km
3.0 km 06:29 min/km
4.0 km 06:30 min/km
5.0 km 07:02 min/km
6.0 km 05:58 min/km
7.0 km 06:55 min/km
7kmのうち5kmまでを6:00〜6:30/kmのやや緩いペースで走り残り2kmでスピードを上げようとしていた。が、もう6分/kmのペースで早々に息が上がってしまいスピードをを上げる余裕なんてなかった。結果5分台/kmがやっとであり、心拍数は7km平均で170bpm(最大=191bpm)となった。まさにこの時期のジョギングは毎回こんな感じだ。
気温24度での7kmランの結果
そしてお盆の時期になり、天気も悪くなって気温も下がった。夜間は25度を切り、ジョギングをする上では非常に良いコンディンションになった。
1.0 km 04:29 min/km
2.0 km 06:08 min/km
3.0 km 06:00 min/km
4.0 km 05:57 min/km
5.0 km 05:52 min/km
6.0 km 05:21 min/km
7.0 km 04:49 min/km
案の定、5kmまでを6分/kmで走っても前回のような苦しさを感じなかった。残り2kmでも5:20/km、ラスト1kmでは4分台/kmまで上げることができ、さらには少し余裕もあったくらいだ。感触としてはほぼベスト時に近かったと思う。平均心拍数は160bpm(最大=186bpm)であり、タイムが早いにも関わらず前回よりも数値は下がるという結果となった。
暑い=心拍数が上がってタイムは伸びないという結果に!
まあほぼ予想していた通りではあるが、暑い時期に走ると気温が低い時期に比べて心拍数が上がって苦しくなり、それによってタイムも伸びないという結果になった。AppleWatchを使うことでそれを数値で証明することができた。
気温の上昇が心拍数に影響するのはなぜ?
ふとここで疑問に思う。暑い=苦しいというのは身をもって体験できたが、なぜ苦しくなるのかはよく理由がわからない。ちょっと気になったのでGoogle先生に聞いてみた。わかりやすく解説してくれていたのはこのサイト↓。
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- 気温があがると体温も上がる
- 体は体温を下げようと汗をたくさんかく
- 汗をかくためにポンプ(心臓)の活動量が上がる
- 気温が高いだけで心拍数も上ってしまう
まとめるとこんな感じ。つまりはただでさえ暑い時期は心拍数も上がりがちであるということ。さらにジョギングで大量の汗をかくとポンプはより一層の働きを求められるわけなので、心拍数も更に上昇して苦しくなるということだ。なるほど納得した。
暑い時期は心拍数を目安にトレーニングすれば良い
つまりこの時期にジョギングをするとなるとどうやったって心拍数は上がってしまうので、涼しい時期のペースで走るのは到底無理があるとも言える。だったらペース=タイムをベースにするのではなく、心拍数をベースにすればいい。いつもの心拍数で走れる夏限定のペースを探り、そのスピードで走るようにする。タイムはいつもよりは遅いものの心拍数は上がっているので心肺機能は鍛えられているということ。だから秋になって涼しくなればトレーニングの結果は出るのではないかと。
どうしても遅いペースでバテてしまうというマイナスの印象になりがちではあるが、決してそうではないということだ。夏の暑い時期にはその時用の走り方があり、その時用のトレーニングがある、と割り切って考えられるとわかったことが今回の検証の一番の収穫だ。
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