デザインツールの主役交代?今、Figmaが選ばれる理由とは
ここ数年でWebデザインの現場に大きな変化が起きています。かつてはAdobe PhotoshopやAdobe XDが定番だったUI/UXデザインツールのポジションを、**Figma(フィグマ)**が急速に奪い取りつつあります。なぜ多くのデザイナーや制作チームがFigmaに移行しているのか?その理由を、クラウド機能、共同編集、デザイン効率など、7つのポイントから解説します。
1. リアルタイムの共同編集が可能に
Figmaの最大の魅力のひとつが、複数人による同時編集機能です。これはGoogleドキュメントのように、クラウド上で複数メンバーが同時に作業できるというもの。これにより、以下のようなメリットが生まれます:
- デザイナー同士が同時進行で作業できる
- ディレクターがリアルタイムでフィードバックを記入できる
- クライアントや外部スタッフともURL共有のみでレビュー可能
一方、PhotoshopやXDはローカルファイル中心のため、逐一ファイルのやり取りが発生します。Figmaのように「ファイルのバージョンがわからなくなる」「誰が最新かわからない」といったストレスがありません。
2. OSを問わず、ブラウザから利用可能
Figmaは完全クラウドベースで、インストール不要&ブラウザで動作します。これにより、Windows・MacといったOSの違いを気にする必要がなくなりました。出先のノートPCや共有端末からもすぐにアクセスでき、柔軟でスピーディな作業環境が整います。
一方で、PhotoshopやXDは基本的にアプリのインストールが前提です。PCの環境が整っていないと作業が難しく、特にリモートワークやチーム体制のフレキシビリティが求められる現代においては、Figmaの汎用性が重宝されています。
3. デザインとプロトタイプ作成をワンストップで
Figmaでは、UIデザインに加えて画面遷移やインタラクションの設定も一貫して行えます。つまり、画面デザイン→プロトタイピング→共有まで、1つのツール内で完結。
XDにもプロトタイプ機能はありますが、Figmaの方がより洗練されており、モーダルやマイクロインタラクションも柔軟に表現できます。デザイナーと開発者間でのイメージ共有のズレも起きにくくなるため、プロジェクト全体の精度とスピードが上がります。
4. コンポーネント管理とデザインシステム構築に強い
Figmaはコンポーネント(再利用可能なデザインパーツ)の管理が非常に効率的です。ボタンやナビゲーションなどのパーツを一度作っておけば、別ファイルでも使いまわせ、スタイル変更も一括反映されます。
また、企業やサービスごとのデザインシステムを構築・維持するのにも最適。ブランドカラー、フォント、マージン設定などを一元化して、誰でも一貫性あるデザインができる環境が整えられます。
PhotoshopはそもそもUI設計向きではなく、XDもコンポーネント機能はあるものの、Figmaのような柔軟性とスピード感はありません。
5. 開発者との連携が劇的にスムーズに
Figmaには「開発モード(Dev Mode)」が搭載されており、開発者がコード情報や寸法、カラーコードを直接確認できます。さらに、必要なアセット(画像など)もダウンロード可能で、デザインから実装までの橋渡しがシームレスに行えます。
PhotoshopやXDでは、ZeplinやAvocodeなど外部ツールが必要になることも多く、手間がかかるのが実情。Figmaならそのまま渡せばOKなので、制作と開発のコスト削減にも貢献します。
6. コメント機能でフィードバックが可視化される
Figmaにはデザイン上に直接コメントを残せる機能があり、関係者とのコミュニケーションが格段に効率化されます。Slackなどのチャットツールと連携させれば、コメントが即座に通知され、やり取りの履歴も可視化できます。
このような仕組みにより、「誰がどの部分にどんな意見を出したのか」が一目瞭然となり、レビューのたびに資料を作る必要もなくなります。
7. 無料プランでも基本機能が充実
Figmaは無料プランでもデザイン制作・共有・コメントなど基本的な機能がすべて利用可能です。小規模チームやフリーランスにとっては、初期投資なしで本格的なデザイン環境が手に入るのは非常に魅力的です。
PhotoshopやXDは基本的にAdobe Creative Cloudの契約が必要で、単体でも月額費用が発生します。コスト面でFigmaに軍配が上がるというのも、選ばれている理由の一つです。
まとめ:Figmaの時代がやってきた
Figmaがここまで支持を集めるようになった背景には、単なる「便利なデザインツール」という枠を超えた、現代のWeb制作・プロダクト開発にマッチした本質的な強みがあります。
リモートワークや複数人での共同作業が当たり前になった今、Figmaのようにクラウドベースで場所や時間を選ばずに作業できるツールは、チームの生産性を劇的に高めてくれます。また、UIデザインからプロトタイピング、フィードバック、実装までが一つのプラットフォームで完結するという点でも、従来のツールの限界を超えています。
加えて、Figmaはアップデートも活発で、デザインシステムの管理や開発者との連携機能、AIによる支援機能なども進化し続けています。これは、個人のクリエイティブな作業から、大規模チームでのプロダクト開発までを支える、まさに次世代のデザイン基盤と言えるでしょう。
今やPhotoshopやXDは「使えるツール」ではあっても、「最適な選択肢」ではなくなりつつあります。もしあなたがまだFigmaを試したことがないなら、ぜひ一度触れてみてください。その直感的な操作性と、驚くほどスムーズなコラボレーション体験に、「これからのデザインのあり方」が見えてくるはずです。
Figmaの時代は、もう始まっています。そしてその波に早く乗ったチームほど、デザインのスピードもクオリティも一段と高くなっていくでしょう。