こんなに苦戦するとは思っていませんでした。ただ私はGRを下取りに出して新しい中古カメラを購入したかっただけなのですが…。システム的にハマる人もいるかなあということで注意喚起のために書いておくことにします。
マップカメラのワンプライス買取とカメラのキタムラのトクトク買取
中古カメラ販売の大手といえばまずは思いつくのがマップカメラとカメラのキタムラではないでしょうか?マップカメラは日本最大級をうたっていますし、カメラのキタムラは全国展開しており多くの店舗があります。私はそこまでカメラ店に詳しくはありませんので、使っていたGRを買取に出すことを決めた時、選択肢としてあがったのはこの大手の2店でした。
で、この両者ともに中古カメラの買取には面白いシステムを導入しています。それがマップカメラの「ワンプライス買取」とカメラのキタムラの「トクトク買取」です。どちらもサイト上で対象の機種を検索すると、買取価格が提示されてその上限額で買取しますよ、というサービスになります。多少の汚れなどがあっても動作してパーツ等に欠品がなければ、減額無しでその金額で買取ってくれる、と理解しました。
マップカメラのワンプライス買取の落とし穴
実はカメラのキタムラの「トクトク買取」は使ったことがありました。以前使用していたCanonのコンデジ「G1X」を上限価格で買い取ってもらえたのです。だから今回もキタムラを使うつもりだったのですが、マップカメラで念のため欲しい機種を検索していると、なんと「ワンプライス買取」という同様のサービスがあって、下取りに出して代わりの商品を購入すると、3000円ほど買取額がアップするとのことです。これはキタムラの上限額よりも3000円高かったので、大して説明も読まずに購入・下取へと進んだのです。ちなみにGRの上限買取額は27,000円で+3,000円するとこの時欲しかった45,000円のカメラが15,000円で手に入る計算です。これは飛びついてしまいますね…。
さらに読み進めていると「先取交換」というサービスも使えるとのことです。先取交換というのは「ワンプライス買取」の査定を待たずに代わりの商品を発送してくれるというものです。ワンプライス=上限価格で買い取ってくれるという安心感もあり、査定を待たずに済むこの「先取交換」を利用することにしました。
先取交換とワンプライス買取を同時利用したらダメ!!
翌々日には無事に先取交換の商品が届きました。が、ど平日でしたので開封は週末に持ち越します。そしてその次の日に衝撃のメールが…
お送りいただきました、
・RICOH (リコー) GR は
「センサーゴミ写りあり」の為
ワンプライスでの買取が出来かねるお品物となります。先取交換の場合、お申込みの「全てのお品物」が
【ワンプライス買取対象】となることが必要なため、
今回のご注文につきましては差額決済ではなく、
下記の2つのお取引となります。・通常のご注文(全額クレジットカード決済)
・買取(お振込またはポイント受取)
なんとまさかのワンプライス買取不可です…。すぐには意味を理解することができませんでした。素人目には「センサーのゴミ写り」なんて見つけることができなかったけどなあ。ということでGRは27,000円で買取ることはできず、2,800円になるとのことです。これは当初の見込みと異なり、交換対象の45,000円のカメラがほぼ定価になってしまいます。ワンプライスが不成立なんだから、それと抱き合わせの先取もキャンセルできるだろうと。しかもこの時点で未開封でしたし。念のため返信する形で「じゃあ先取交換もキャンセル・返品でお願いします!」と送ったところ…
先取交換のお見積り内容につきましてでございますが、
ワンプライス買取は「正常動作品で修理・調整・部品交換の必要がないお品物」を対象としておりまして、
恐れ入りますが、「映り込みのあるセンサーゴミの混入」に関しましては「要修理品」としてのお取り扱いとなります。先取交換はワンプライス買取での買取金額を基準にご決済金額を確定致しました上で、
先行してご購入品を発送しております為、ワンプライス買取対象外となってしまいました際には、
先のご案内の通り、先取交換不成立としてご注文を分けての進行となります。買取品に関しましてはお見積り確認後にご返却希望をいただいた際にはご対応可能ではございますが、
ご購入商品のご返品を承る事は出来かねます。
おいおいマジかよ?何言ってんだ?意味がわからん。抱き合わせで購入したはずなのになぜ「注文を分けての進行」になるのさ?これじゃあ定価で買えってことじゃないか!そもそも下取りで安くなるっていうから購入を決意しましたし、ワンプライス=上限価格での買取されるっていう条件での「購入ボタンポチ」だったはず…。なのに向こうは「不成立」をうたうのにこっちは「キャンセル」ができないと…。納得いかなかったので少しゴネましたがどうやら覆る見込みもなさそうです…。もちろん規約をちゃんと読まなかった私に非はあるんですけどね…。
マップカメラで2,800円のGRをトクトク買取に出した結果…
仕方ない、最悪は勉強料だと割り切るようにして、ダメ元でカメラのキタムラ「トクトク買取」にも出してみよう。ということでマップカメラで2,800円では売らずに返送してもらいました。戻ってきたGRを見ても「センサーゴミ」は見つからず…。すぐさまキタムラのトクトク買取を申込みます。
ドキドキしながら査定結果を待っていると、来ました結果のメールが…買取価格=27,800円!キターーー!!!やっぱり上限価格で買い取ってくれるじゃないか!マップカメラの「センサーゴミ」って一体何だったのか…。
いろんなサイトのレビューを見るとマップカメラの査定はかなりシビアみたいですね…。中には理由がわからず査定額を下げられ、私と同じように別のショップ(キタムラじゃないところも)に持ち込んだら高額で買い取ってもらえた、なんてものも複数見つかりました。
イケないことができてしまうワンプライス買取+先取交換
- (ショップ)サイトで提示した上限額で買取るよ!
- (ショップ)下取りで代わりの商品を買ってくれれば3,000円上乗せするよ!
- (ショップ)先に代わりの商品を送ることもできるよ!
- (購入者)お!じゃあだいぶ安く買えるじゃん「購入」ポチ。
- (ショップ)引っかかったー!!!上限で買取るわけねーじゃん(笑)
- (ショップ)お、届いたぞ。ゴミなんか無いけどあるってことにしちゃえ!
- (ショップ)「センサーゴミ写りのためワンプライス買取不成立でございます。」
- (購入者)じゃあ、先取交換もキャンセルするよ。ワンプライス下取り前提だったし…。
- (ショップ)「申し訳ございませんがキャンセルは致しかねます。」
- (ショップ)「定価で先取交換品をお買い上げいただきます(笑)」
- (購入者)えっ?????!!!!
- (ショップ)やったー定価で商品が売れたぞ!今月のノルマまであと少しだ!!
あくまでも上記は最悪のケースです。まさか天下のマップカメラがこんなことはやっているとは思いませんが、これができてしまうシステムではありますよね。最初から疑ってかかるわけではありませんが、ユーザーや購入者からするとすごく不安でリスキーであると感じてしまいます。もう少しユーザー目線での救済措置と言うか、キャンセル等を柔軟にしなければ成立しないサービスなんじゃないかなって。「キャンセル受け付けてたらキリがない」という気持ちもわかりますが、であれば、「買取成立率を明示する(≒ワンプライスではない)」とか「このボタン押したらキャンセルできないよ」ということを強めに訴える必要はあるでしょうね。「不成立条件」をアコーディオンで隠してたらダメですね…。
結論!マップカメラのワンプライス買取と先取り交換は要注意!
結論をいうとマップカメラの「ワンプライス買取」はワンプライスでもなんでもありません。普通に査定されて査定額を下げられることもあります。加えて先取交換をしておくとワンプライス不成立でもキャンセルできずに定価での購入が必要・強制となります。規約に書いてある以上は従うしかありませんが、そうなった場合でもキタムラさんのトクトク買取なら可能性がありますので、絶望せずに申し込んでみるとよいですよ。私はキタムラさんに救われました。キタムラさんいなかったら1年間で貯めたお小遣いがパーになるところだったよ。
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