Canon EOS 60Dとともにお散歩する「カメラとお散歩シリーズ」の北海道編。4日目はいよいよ最終日である。前日の網走から東へ進み知床半島へ。さらに帰路につくための女満別空港までの道中で小清水原生花園に立ち寄った。地図でいうと↓この辺り。
知床五湖付近には野生の鹿も熊もでる!
知床五湖(しれとこごこ)とは、北海道斜里町にある湖(秘湖、沼)である。五湖とあり、一湖から五湖までの名前がついている。ただし、湿地帯にあるため融雪期には数が増える。知床八景の一つに数えられる観光地として、一湖を見下ろす展望台や湖を巡る遊歩道が整備されている。
知床五湖には2つの散策コースが用意されている。
- 一湖湖畔までの800mを気軽に散策する高架木道
- 原生林を時間をかけて散策する地上遊歩道
ぜひとも「地上遊歩道」を体験してみたかったところではあるが、小さい子どもがいたことや時間があまりなかったこともあり「高架木道」でサクッと散策することとなった。
ヒグマの出没に備えて文字通り高い位置に「高架木道」が設置されている。さらには外側には高圧電流が流れていてヒグマが現れても「高架木道」には上がってこれないようになっている。そんなにヒグマが出没する可能性が高いのかと思った。この日は幸いヒグマが出没することもなく安心して散策を楽しんだ。
コース自体は起伏もない平坦な道であるため、子供でも老人でも疲れることなく散策することができる。一面に手付かずの自然が広がっている中を散策するのは爽快である。
高架木道のゴールは一湖の湖畔。晴れていれば対面の山が湖畔に反転して映しだされるらしい。この日はどんより空だったため、完全には映らなかったが、山の半分?くらいは映りこみその雰囲気は味わうことができた。
野生の熊に遭遇することはなかったが、帰り道に野生の鹿に会うことができた。これぞ北海道!というしシチュエーションを堪能することができ大満足。
北海道の大自然を大満喫することができた4日間
知床五湖を後にし、北海道ともこれでおさらばと思いながら女満別空港へと向かう。するとここで重大な事実が発覚。飛行機の出発時間を1.5時間程度勘違いしていた。というか旅行会社から配布された行程表の時刻が航空券の時刻と異なっていた。
幸か不幸か1.5時間ほど空きができてしまったので、急遽空港までの途中にある小清水原生花園へといくことにした。網走から知床へと向かう際に通りかかり、時間があれば言ってみたいと思っていた場所である。
釧路本線の停車駅「原生花園駅」が「涛沸湖」と「オホーツク海」に挟まれているという大変贅沢な場所である。この日はタイミングよく電車の停車に遭遇することができた。1両編成の電車を見て不覚にも感動してしまった。
しばらく原生花園を散策する。時期があまり良くなかったのか、ここもあまり花は咲いていなかった。それでもなんとか咲いている花を見つけてやや強引にパシャリ。
個人的には花よりも「交通機関」+「手付かずの大自然」という組み合わせに感動した。バス停も駅も私が居住している地域では考えられないような背景で収めることができた。これも北海道ならではのシチュエーションである。
と、北海道の大自然を4日間満喫することができた。観光スポットとしての大自然もいいが、やはり日常の中の大自然に心が揺すぶられた。写真に収めることはできなかったが、広大なじゃがいも畑とか、数十キロ信号なしの道路とか、私にとっては「非日常」だけれども居住している方々にとってはごくごく「日常」の景色であるようなこと。写真には撮ることはできなかったけれど、脳裏にははっきりと収めることができた。機会があればぜひまた行ってみたいと思った。
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