現在使用している愛機EOS 60Dは中古でカメラ本体のみを購入した。当然レンズは付属していなかったので、しばらくは嫁が持っているダブルズームレンズのうちの1本を借りていたのだが、やっぱり自分のレンズが欲しくなった。が、いつものようにお金がない。よって価格コムで安い方からレンズを物色していった。
↑この一番の上のレンズが今回のレビュー対象である「EF50mm F1.8 II 」という単焦点レンズである。見ていただいてわかるとおり、その安さはずば抜けている。安かろう悪かろうなんじゃないの?いえいえそんな事はございませぬ。ではその辺をレビューしていくことにしよう。
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見た目はとてもコンパクト
EOS 60Dにつけるとこんな感じになる。「パンケーキ」と呼ばれるレンズほどではないが、手持ちの他のレンズたちと比べると非常にコンパクトだと感じた。
これが横からみた画像。ボディとレンズのバランスが美しく、そのフォルムも非常にカッコよく見える。
レンズフードが付属していなかったため、純正のものを同時に購入した。裸で持ち歩く想定だったため、レンズの保護が大きな目的。レンズ単体だけではフードをつけることができず、アダプタが必要になる。
回転させてはめるのではなく、2つのスイッチを押すと出し入れされる凹凸を引っ掛けることによってアダプタにはめる。回転式のフードにくらべてはめにくく、やや面倒である。
弱点は広角も写りは素晴らしい!
単焦点レンズであるため、当然50mm以外の焦点距離での撮影はすることができない。自分が動くことによって撮影距離を決めていくことになる。それは特段苦にはならないのだが、広角にも弱い。まあ、50mmの単焦点なので当たり前の話なのだが、例えば洋服をブツ取りしたい場合、iPhoneであれば床に洋服をおいて立ち上がって撮影すれば、洋服全体を写すことが可能である。ところがこのレンズの場合、それだと全体を写すことができず、椅子やテーブルに登りさらに距離を作り出さなければならないのだ。
それでも写りは素晴らしいと感じる。画質や解像度などの難しい部分は専門家に任せるとして、ビギナーの私が感じたのはとにかく「ドラマチックな」写りを表現することができること。非常に迫力のある写真が撮ることができる。その第一要因としては「ボケ感」だろう。時に強くボケ過ぎてしまうことがあるが、F1.8という数値を十分に活かしたボケ味は被写体と背景に立体感を出すことが可能となり、ダイナミックでドラマチックな写真を作り出すことができるのだと思う。これは「TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3」には出すことができない質感だと感じている。
EF50mm F1.8 IIで撮影したそのほかの写真はこちら >>
これぞコスパ最強の純正レンズ!
とにもかくにもこのレンズの売りはやはり圧倒的なコストだと思う。純正レンズの常識を破壊したその価格帯はほかの何よりも魅力である。その低価格であるにもかかわらず、アウトプットされる写真の品質はきっちり担保できていると思う。決して安かろう悪かろうということではない。
前述のとおり広角に弱いため、風景写真や隣にいる人物を撮影するのには適していないと感じた。その代わり写りやボケ感は素晴らしいため、ある程度被写体との距離が保てるような例えばポートレート的な写真撮影には非常に威力を発揮すると思う。WEB上で「Canonのカメラを買ったらとりあえず一本持っておくレンズ」と言われているのも大いに納得である。買って絶対に存することのない、コスパ最強の純正レンズと言っていいと思う。
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